studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

2005-01-01から1年間の記事一覧

フィレンツェ

日常で触れている日本のデザイン文化というのを実感したのはフィレンツェの街並みを見た時だった。 イタリアに渡航する前の私はメーカーの商品開発にも関わっていて売り手の要望とトレンドの中でこれまた資材メーカーのそうして開発された商品を住宅として構…

アフガンファウンド

愛犬のアフガンファウンドの名前はミールという。 たいそう立派な名前だけど実際は長い毛が絡み合いボロモップのようになっている可哀想なやつである。小さい頃しつけに失敗し散歩に連れ出した母を骨折させてしまったことさえあるのだ。しかし、一番嫌いなの…

えびのこ水苑

塩尻広丘の公園。昭和28年当時の写真を見るとただの沼があるだけだった。それはそれで周囲の山を借景としていて非常に美しい光景だった。 現在はケヤキやミズナラ、さくらの木が成長して周囲の建物をうまく隠している。 背景の山はもう見えないが水の中に…

秋の花火

近所の神社で花火大会があった。 ここに引っ越してきて6ヶ月。近所のことも何も知らない。 先週まではあんなに暑かったけど、夜はすっかり秋。 近所のドウダンも葉の上の方が花火のように色づいてきた。自転車を盗まれた。 ショック。このマンションの自転…

*[art] 柳 宗理の鉄鍋

鉄鍋が届いた。TEKKI南部鉄器シリーズの内の一番大きいやつだ。 本体もフタもなめらかな曲線を描いていてさすが普通の鉄鍋と違う。柳宗理さんは1940年 に東京芸大を卒業したプロダクトデザイナーで日本ばかりでなく海外にも崇拝者が沢山いる。有名なのはバタ…

昨日の様子

実家の田は塩尻市洗馬にある。 近くの朝日村には東京電力の周波数変換装置があるためなのか近くの山は鉄塔でぐるっと囲まれている。 ここは松本に電力が供給されていく場所。 小さい頃は鉄塔を遊び場にシタコトモアル。 かなり高くまで登っていたが今思えば…

里山

今日は秋晴れの中、実家の稲刈りをした。当初は5月に植えたジャガイモ掘りの予定だったが・・・。農家は天候によって予定が変わるものである。最後に稲刈りをしたのは、もう20年も前のこと、懐かしいやら暑いやら。 田の近くには里山があって自然にはえて…

オープンハウス

松本市旭町でオープンハウスをした。それにしても今日は夏のように暑く・・・汗をかきながらご来場頂いた方ありがとうございました。 性能よりも健康と環境にやさしい素材を選択したこの家の断熱材はサーモウールです。 冬になるとウールの調湿機能が発揮さ…

+[art]金沢21世紀美術館2妹島和世+西沢立衛

美術館を出て食事をする場所をさがしつつ歩いているとアジア系アメリカ人の女性に道を訪ねられた。建築物として街から突出することもない高さですんなりと街の人を受け止める4カ所の入り口がみんなに寛容に開いている。 その女性はまっすぐ進む限りどこかの…

松本旭町・住宅設計

アプローチとエントランスはウッドデッキで植物が似合うようにした。 玄関の正面に窓。植物の置き場所をつくってあげた。 畳コーナーにも地窓をつけたり、外と中で遊べるような空間を沢山つくった。 そして何より満足して頂いた笑顔が嬉しかった。 これから…

金沢21世紀美術館 1

金沢21世紀美術館,設計者の妹島和世+西沢立衛・SANAAは、今や日本を代表する建築家である。 ※彼らの建築は一見シンプルな外観に複雑な内容をかかえこんでいる。それは、複雑な構造や背後の理論によるというよりは不可解な要素から生じる複雑さである。 3…

*[book]妹島和世+西沢立衛読本2005

妹島和世+西沢立衛読本2005とSAANA金沢21世紀美術館と2冊購入。 昨年11月にこの場所を訪れた時に空間の意外性に感動した。素材もガラスが多く無機質な空間で色もほとんど無かったが、そこに存在している人がすべて宇宙人に見えた。 金沢に住んでいた時にこ…

*[講習会]アスベスト講習会

正直言ってこの講習会は、役所のだめさ加減が浮き彫りとなってしまった。 主催は長野県建築士会、長野県建築設計事務所協会、日本建築家協会長野県クラブ そして長野県建築物防災協会。共催は長野県だった。 解体業者向けの講習会という内容だったのに具体性…

歩く 花色の街

ここはわたしがランドスケープデザインを計画、実施した場所。 住宅や庭も設計した。このプロジェクトに参加して丸3年になろうとしているけど そろそろこの場所への執着心を忘れなきゃな〜と感じる。最近 ここはもう人が生活していて私のものでは無くなって…

art:アート 神代(こうじろ)良明 展

今日は朝からしとしとと雨が降っている。 久しぶりにゆこもりに行こう。 ゆこもりの主人タッキーこと瀧沢さんからDMが送られてきたのはお盆の事だった。 「今回は絶対、見に来て下さい!」と書かれていたことが、いつも頭の片隅にあった。 今日は最終日で…

地域ぐるみの河川再生活動

京都日野川にあるワンドに行って来た。 川は今、瀕死の状態で人が近づける場所ではなくなってしまった。でも河川法改正などもありこれからの再生は市民参加型で行われていく。そして小さな子供も遊べるような場所が益々必要とされる時代だ。 川にはいると川…

ビオトープ

京都駅の近く西徒歩15分・・梅小路公園にあるビオトープにいった。平成7年に開園したこの場所は現在のビオトープの考え方と少し違っている。 写真は緑の館のアプローチにある流れ・・建物もそうだけど何でこんな処にお金かけてんの?というのが多かった。で…

歩く 京都大文字山

銀閣寺近く八神社を麓に構えた大文字やま。 典型的な照葉樹林のやま。 松本の山を見慣れている私にとってはおとなしく 生命力の少ない山に感じた。 NPOの人により監理されてはいた。 麓に広がる京都盆地を植から眺めるのは初めての体験。

あきんど塾

昨年から参加している塩尻あきんど塾。わたしのアトリエ(実家)が塩尻にある。 今回勉強したのはSWOT分析。自分にも当てはめてみれば解りやすいし店舗設計する上で役に立つと感じた。swotとは内部環境と外部環境を強み(strengths)弱み(Weaknesses)機会(Opp…

*[book]草間 弥生

15日にこの本を買ってから3回も読んだ。彼女の生い立ちやニューヨークで名声を手に入れるまでそして日本での扱いのひどさなどよく書かれていた。 彼女の人生はつくることで救われていた。70才を超えた今もほとんどの時間は創作活動をしている。次から次へ…

art:アート 美ヶ原高原美術館

美ヶ原高原にやってくるのは何年ぶりかな? この美術館は観光バスが多くしかも高原の天気は変わりやすいからなかなか歩いて見るチャンスがなかったがやっとのことで?半日かけてよーく見ることができた。 でも、アートの存在が少し古くさいイメージ。コンセ…

art:アート 郡上八幡

水のある街づくりが成功した郡上八幡。 今まで写真でしか見たことがなかった。 吉田川にかかる新橋からダイブする少年は20才前後でtatooがまぶしい今もみんなのヒーロー。 今も川遊びを夏の日課とする人が多いのは川を自然のまま残す事が生活の一部になるこ…

art:アート 草間 弥生展

草間弥生は松本出身の芸術家です。 この作品はベネツィアビエンナーレや横浜のトリエンナーレで 話題になった作品“ナルシスの庭”松本市美術館バーションです。 彼女が初めてこれを1966年ベネツィアビエンナーレに“ゲリラ的”に 参加出品した時はルチオ・フォ…

高山

友人の結婚式のため高山にやってきた。比較的松本から近いこともあってここに来るのは6回目。江戸幕府の直轄地として京文化の影響を受けながら栄えたこの街には寺社や史跡など多くの古い建物が残っている。 私が好きなのはちょっとモダンに表現された君島家…

*[book]日本の形

京都に行く電車の中で読もうと、松本駅の中の本屋さんで買った。 書いているのは立松和平。日本全国の民家がまとめられていて解りやすい。 格子の街並みは幕末から多くは明治になってつくられた。 それまでは蔀度(しとみど)を跳ね上げて正面を解放するのが…

*[book]見えない庭

ピーターウォーカー、メラニーサイモ共著「見えない庭」 5人の作家の概要と所感 フレデリック・ロー・オムステッド 代表作品としてスタンフォード大学のキャンパスプラン(1880年)がある。従来の伝統的なデザインの風潮を批判し西海岸の乾燥した気候に適応…

木曽路

松本ぼんぼんが大雨で中止になった。 友人らが早くから踊りに出かけていて仕事が終わった私たちはTV松本で様子をチェックしてからゆっくりチャリデおでかけでもしよーかしらと思っていた矢先。 話もおぼつかない地方局の中継が大雨のためにおあれよあれよ…

*[book]天才建築家ブルネレスキ

花の大聖堂の誘惑 初めてフィレンツェのドーモ・サンタ・マリア・デル・フィオーレを見た時、その存在感と力強い天蓋の美しさに圧倒された。1996年のことだ。 この当時の私は、ドーモの設計者がブレネレスキであるとは知っていたが、1500年代にスパン44メー…

book : 読書 佐々木葉二作品集

佐々木葉二作品集 大きな作品が多いけど私は佐々木先生の自邸が一番好きだ。 繊細でとぎすまされていて。 先生の寛大さを尊敬している。

TVを見ないでもう6年

私はTVを見なくなって6年になります。以前は家に帰るとまずはTVをつけていました。 なぜ見なくなったかとふと考えてみましたが、時間がもったいないから、だったような気がします。TVは習慣になってしまうのでつい時間を忘れがち。しかもTVを付けっ…