*[book]草間 弥生
15日にこの本を買ってから3回も読んだ。彼女の生い立ちやニューヨークで名声を手に入れるまでそして日本での扱いのひどさなどよく書かれていた。
彼女の人生はつくることで救われていた。70才を超えた今もほとんどの時間は創作活動をしている。次から次へとアイデアが浮かんできてやりたいことでアフレテル。
救われるのは、それはすべて彼女の狂気との戦いから生まれてきた作品だということだ。
私たちは多かれ少なかれ自分の中の狂気と時がある。それは手に入らないものへの執着であったり妄想であったり、死への恐怖への裏返しだったりする。
ラッセルクロウのビューテフルマインドの中でもナッシュが戦っていたようにある時期を過ぎるとそれとのつきあい方が解ってくるのかもしれない。
しかし、その戦いに破れてしまう人も多いのだ。
そういう意味で数多くの前衛的な作品を創り出し多くの感動を与えてくれる草間弥生を私は尊敬する。