studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

art:アート 神代(こうじろ)良明 展

studio-aula2005-09-11

今日は朝からしとしとと雨が降っている。
久しぶりにゆこもりに行こう。
ゆこもりの主人タッキーこと瀧沢さんからDMが送られてきたのはお盆の事だった。
「今回は絶対、見に来て下さい!」と書かれていたことが、いつも頭の片隅にあった。
今日は最終日で作家の方も来ているとのこと。楽しみだ・・・。ゆこもりは、雨がよく似合う。石段を下っていくと、お母様が笑顔で迎えてくれた。
ギャラリーの構成がいつもとは違っていて、作家の方が写真を撮っていた。
「どうぞ触ってみて下さい」と作家の方が言ってくれた。
やはり本物はDMとは違う感触、発砲ガラスだそうだ。

彼は今、金沢の卯辰山で自立した作家活動をするべく奮闘している。
ひたすら素材感のままでそれから素材の重みのままに形をなしていくその姿が溶岩の成り立ちのように見えた。
ひたすら白いものはしろい。そんなだから今度雪の中でやったら?と言った。
ほ〜ら。という声がかえってきた。
そう素材感は雪のよう。だから雪の中にあったらもっと形を自覚していられそうな気がする
物体だ。彼はクールに作品をつくっている。ガラス作家は陶芸家と比べやはりそういう人がおおいらしい。やはりまだまだ素材の可能性にぶつかっていくぞという隠れた信念が有るように見えた。彼が建築という仕事をあきらめて(多分失望した)作り始めたきっかけも私には少し共感できた。

いつの間にかタッキーがお目見え、いつものように会話が弾んだ。
やっぱり、スローテンポなゆこもりは良い・・・。