studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

そとにわ


松本中山の現場には元々既存の建物がありました。建物を解体する際にブロック塀も解体したので庭も針葉樹で樹形の変形した樹木は伐採しましたが、東にあったこの椿は残すことにしました。ひっそりと家の影に隠れていた椿が今度の家の中から、そしてうちにわから眺めることができます。
この椿現場のホコリや足場やモロモロを受けとめて尚元気、花が落ちた後から実になってそこから種が落ちかけているのを見て嬉しくなりました。新しい家が建っても以前の記憶を残すのは年月が経つほど「昔の場所が懐かしい」と感じられるものだから、南東に残った井戸ポンプ小屋同様に新しい家には大切なものになりそうです。