studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

ラボラトリオ

松本にまちあるきに行って寄ってきました。旧宮坂薬局が木工家さんご夫妻のギャラリーとカフェに生まれ変わっていました。古い空間もドアもそのままにあるいは家具として生かされ使われていました。
このエントランスはまるでフィレンツェのサンタノベッラ薬局(オリジナルハーブが有名)のように感じました。造りや形はまるで違いますが古きよき時代のまるで煎じ薬のような香が漂ってきました。近代建築の良さと趣を充分に堪能できるスペースとなっています。

ソトから見ていた一つだけ形の違う出窓はなんだろうなぁと思っていましたが中に入ってみて飾り棚として使われていたのがわかりました。
この小さなカフェスペースは薬を調剤する場所だったそうです。

少し煤けた漆喰と天井の高さが良い雰囲気です。
ちょうど打ち合わせを終えたスタイリストの伊藤まさこさんとすれ違いました。今週末マルシェを開催するんですね。手でつくられたものを見直してゆっくり松本時間を楽しんで暮らす姿に憧れる人も多いです。
コトコト煮込み料理をしながらゆっくり本を読む・・いつかはそんな時間が持てるようになりたいと感じる秋です。