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安曇野市の着工中の現場です。
外壁の下地、外張り断熱も大方終わり大工さんは内部の床張りに入りました。
今回も唐松無垢フローリングを使用します。2人組で張っていくので早いこと・・・。
土間からの3段上がってリビング・ダイニング。アプローチから抜けてくるこの空間は「有明月の家」の特徴の一つです。
屋根では、板金屋さんがガルバリウム鋼板を葺いています。
大きなペンチの様な工具で第1、第2と締めていきます。
暑い日の屋根はかなり高温になるので頭が下がります。
屋根の熱を逃がす為に通気層3cm以上確保しています。
黒くて見えにくいですが、破風と破風の間の防虫通気材から暑い空気が流れ出てきていました。
残念なことに隣のお宅に高木が伐られてしまい、プレハブのKKハウスも移動されてしまいました。
計画している時は邪魔と思ってたものも、取り込もうと思っていた樹木もなくなってしまうと寂しいものです。
わしの山うへくらからぬ嶺なれば
「有明月」は古歌に良く読まれていた月の名前です。夜遅く出て明け方まで残る月。西行はわしの山は悟りを開ける山と信じこの歌の中で有明の月を釈迦と解釈していたようです。
確固たる物よりも、静かな物が美しくまた光り輝く瞬間も際だつということ意味で、素朴な住宅ですが有明月の家は使ってくれる人がいてひときわ輝く場所となると考えています。