studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

LCC


堅石のリノベの家に住むモモ。
見積もりが出て予算も無理が無いという事で7月工事契約と着工をすることになりました。
間取りも含め断熱、耐震補強、水周り、外装、庇、カーポートと全面改修で工事後には生まれ変わった姿になるのが楽しみです。

昭和56年築の平屋の住宅ですが夏は暑くて冬は寒いことへの対応と水周りの改善、好きな車やバイクに雨がかからないように庇をかねたカーポートをつくるなどが主な要望の改修工事です。

最近、少し中古物件を見て廻ったのですが、中古住宅を購入しようと考える時には耐用年数とLCC(経済寿命)を考えることが重要な事です。

LCCは主に設備機器の更新時期を判断するときに用いられ設備機器の初期投資額となる年の運用費を合計した平均年価が最小になる年数がその設備の有利な更新時期になり経済的耐用年数になる指標です。

また昭和の時代の木造住宅の耐用年数は30年ほどでとても短く、中古住宅購入の際は物理的耐用年数から考えると若い世代では生涯の対費用効果を慎重に考える必要があります。

率直に言えば普通の住宅で良質なストックが少ない今の日本では中古市場が活性化することは少し難しいかもしれないですね。
だから今長期優良住宅?なんですけど規定を守れば強いという事も無く・・それよりも植物のように更新の無い空き家の増加と共に日本の集落はどうなっていくんでしょうか。




安曇野のねこパン 木工事中です。