studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

スタディ模型


春着工予定の物件安曇野市「T-LINE」
金額面から少しボリュームを縮小すると?という件とか内部には構造と意匠を兼ねた壁柱がコンセプトとして存在するので、バックの重なりを検討しています。
基本設計を重ねていくとつい細かい要望も積み重なり予算超えになりがちですが、ある時を境に「ではどこを削減し予算に合わせて行くか?」を考えなければならない時期が必ずまってます。
その時期は実際の見積もりが出た後では調整に時間がかかるので土地から購入した場合には基本設計の時から概算を出してみます。
土地から購入した場合多くの方が土地だけローンが始まったり、繋ぎ融資があるなどなるべく早くとなりがちですがそこも抑えて一生に一度の事なので急ぎながらも慎重に検討して行きたい部分が沢山あります。

こうした模型はその過程に役立つものです。

私の宝モノシリーズ
村野藤吾さんの本「村野藤吾和風建築集」
装丁には手漉きの渋紙を使用しているので漉いてから3ヶ月程度の間に徐々に発色して安定致します。昭和53年6月
とあります。

現在の状況は紙の強度も増した様に感じられる深い茶色で皺も程よくつき、内部と外部が統合されてきた様です。
序文には井上 靖さんが「きれい寂び」と題し寄せられている文は読むとまた感動ものでした。村野藤吾さんが生きていたら絶対に逢いに行くだろう。(コワイかも?)
今の私のマイヒーローには間違いありません!!