studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

先生が古家に来る

ふとしたことで出逢えた信州大学農学部の農学博士のたにさんが伊藤教授を連れて家にやってきた。
先生は穏やかな人で見た目もダンディーだったが帰るとき引き戸の方向を間違えているとってもおちゃめでいい感じだった。
でも同じ道をずっと歩いてきた人はみんないい顔をしている。

7月15日に京都造形大学に寄付された康耀堂美術館でも周辺の樹木調査に参加することもあるし伊藤先生とたにさんが今度山の作業に同行させてくれるそうだ。
持ち物は先手ばさみと手のこぎりでいいんだろうか。
 山に行くというだけでどうも遠足のようにウキウキしてくる私だけど足はチカタビの12個の留め金(ハコゼという)のあるやつしか持っていない。

たにさんはやたらその姿が似合いそうだ。
桂離宮などの作業でチカタビが大切だと感じたのはやっぱり美しいコケにのってゴミ掃除をした時で今度は脚立によじ登る時なんだろうか?というか邪魔にならなければいいけど・・せめて体力くらいはつけるつもりでストレッチでもしておくことにする。

 でも実際は地道な作業の樹木の伐採が待っているのだ。
 ひょろひょろの痩せた樹木が痩せた森林を創りだしているのに気がつかないで木を倒すことだけを捕まえて非難する人も後をたたないみたいだけど森林を知ることは普段自分が使っている木材の性質を知ること。

そして山の問題点をこの目で確認することは遠回りでも住宅の木材を知ることに繋がっている。

林業とか農業の先端を行く人が実は日本の未来のことをよく捉えていると感じた。