studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

数年前にそういえばK医科大学のリハビリ科の教授の住宅を担当させてもらった時に先生からいろいろと教えてもらったんだけど、高齢者の住む家の段差は若年者の思いもよらないほど大きな負担なので建具は全て上吊りレールの引き戸で3〓以上の段差は許さない。例え玄関といえどもという事で随分緊張したことを思い出した。
それに窓はなるべく少なくと言われこれも明るさの点でも心配になるほどだったけれどなるべく温度差の無い住宅にしたいという事が主旨だったので仕方ないかなあと掃き出し窓はもちろん納戸などの窓も出来るだけつけていなかった。それから当時ではまだ珍しかった外断熱工法にというのがたっての希望だった。

なんでこんな事を思い出したのかというとやはり以前バリアフリーと言っていた時代に聞いた講習会で介護している人の実際に体験してみないとわかんないわよ。本当に年寄りはほんのちょっとしたところで転んじゃうのよ〜。と叫んでいた時も実感が沸かなかった記憶が蘇ってきたのだ。

父親の事を見ていてそれは今私は実感しているんだけどもう父親のことではくよくよするのは辞めたのだ。
何故かというと父は15歳からタバコを吸っていて今も辞められないノダが今の担当の先生が凄い人でタバコをやめない限りもう来るな!と念押しされてしまい治療禁止という状態なのに全然辞めようとしないので勝手にすれば!という気持ちになってきたのだ。

好きな事やって好きに死ぬんだから仕方がないのだ。
もう口が酸っぱくなるほど言った母もやっと諦めたらしいけど私ももう言うのはアキタのだ。
父は今も昔も困った人だ。