studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

考えても解らない

最近、考えても考えても良くわからないことがあって気持ち悪くなってしまった。
自分の子供がもしも、自宅から飛び降りて障害者になって生き残ってしまって生涯面倒を見なければならないという状況の苦しみについて・・

半端なことぢゃなくて・・これほどの苦しみがこの世に存在するだろうか?
死んでしまったのなら少しだけでもあきらめがつくとして・・誤って落ちたんなら何かを恨むことも出来るだろうに・・
こんな時どうやって慰めるのか考えてみたけれど結局のところ解らなかった。
仏教でいうところのカルマにしても神の存在にしても何の話さえ慰めにならない気がして途方に暮れた。

日本の年間の自殺者は3万3千人を3年連続で超えたらしい。男性が圧倒的に多く、死ぬ理由が自殺なんてこと珍しくない世の中だけど・・なんで日本はこうなってしまったんだろう?
戦時中や戦後の自殺者は少なくてむしろ生きたいという願いを持ちながらミンナ日々生活していた。

生きようと思わなくても生きられる国。
そして生きようとしなければ死ぬしかない国。そしてそういう事態の中で日本に今危機が訪れたとしたら、みんな何を選択するんだろう?

多分いやらしいくらいに生にシガミツイテどんな事をしても生きていく。
生きること、死ぬことが自覚出来ない世の中で身近に命を感じられる体験を私たちは忘れてしまったのかもしれないけど。
そういうワタシも犬が死んで、生と死が近いことを感じた、死臭の中でも食べることを選んだ。そこで自己と向き合ったとき何かとてつもない自分の生きる事へのどん欲さを垣間見た気がした。
普段あり得ないくらいに生きようと感じた自分がいた。