studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

絵の持つ力ってすごい

studio-aula2006-05-30

絵を描くことはすごいこと。それはうまいとか下手とかじゃなくてテクニックが有るとか構図がすばらしいとかでもなくてその人の人生そのものがいろいろな物語に溢れているから絵も多彩なものがあるんだと気づかされた今週だった。
その中でもこの絵が一番好きだったので押さえさせてもらったんだけど70歳は超えているだろうっていう男性の絵。ミンナを幸せにするような面白い絵。でも本人はいたってまじめな人で陶芸コースに通っている。

最初の課題に生まれた家とその周辺を書きなさいっていうのがあって彼はシベリアからヒキアゲテきて行くところがなくかつて父が居た神社に住んでいたという絵を描いていた。この課題、書いている内にいろいろな事を思い出し、克明に描く人、出来事の一瞬を切り取ってある絵、それから様々なテクニックもレベルも描き方も異なる40枚の絵を見ている内に、絵の持つ力やその深さに感動を覚えてしまった。

全ての絵が何かを確実に物語っているし、音や声やにおいまで感じられそうな風景。たまが居たり隣にあったお店の看板があったりそれから何十年も前の家の垣根や樹木の種類まで描き出し明らかな記憶と共に目の前に蘇る時、全てが宝ものできらきら輝いていたのだ。

先生が言ってた。
こんな絵を見ている内に美術の先端で何が起こっているとかそんなことには一切興味が無くなってしまった。のだと
一筆書きのドラえもん・・
1時間書き続け、クレー風にもまねてみた。
先生はその傑作を集めて展覧会をやりたいのだそうだ。藤子不二雄呼んで・・
これらのドラえもんにはどんな人にも腹をよじれさせてくれる笑いが存在していた。
いったいこれはなんてことなんだろうってくらいに。