いいことそして悲しいこと
初めて出逢ってから1年半以上立つお施主さんところが漸く解体が終わり、地鎮祭が明後日行なわれることになった。
1年半の間に良いこと、悪いこと全てお互いさらけ出したお付き合いになってきたんだけど、一番嬉しかったこと・・
閉じこもりだった子供さんの様子が変わってきたことである。
家を建てることはやっぱり凄いことなんだなあと再認識した。この一年半の間に色々な人が出入りしたり、家族で話し合いをしたり
していく中で徐々に人との繋がりのことなんかもちょっぴり考えるようになったんじゃないかなあと想像を巡らせて居るんだけどまるで自分の家族のように嬉しかった。
・・というのもお父さんのお酒の量が増えるのもちょっぴり投げやりなのもお母さんが疲れた顔をしていた事もなんとなく原因が想像出来ていたからで今日の笑顔は二人とも最高で、いたわり合ってほほえみ合ってまるで全ての闇がほうむり去られたような雰囲気だったから、幸せを分けてもらってありがとう・・
一方で子供さんの具合が急変したあるお店の計画が延期になった。
側にいて話を聞くだけで少しの気休めにでもなればと思ったけれど、この計画を受ける立場は前者のような積極的に関係でなくて、やっぱり一番に施主の近くにいる設計者でありたいとの思いを強くした一日だった。