studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

ミール

studio-aula2006-04-28

待つことを教えられている位、今日まで色々なことが停滞していてなあんにも動かない事に「これが今学ぶこと」だと解っていながらいらいらがつのっていた。
そしてミールが死んだ。
具合が悪くなって約2週間、今日から京都に行かなくちゃならない時に・・動物は自分の事を何故だか解っていて本当に手をわずらわせないように死んでいく。前もそうだった。
ただ火葬場の予約が4時からしか無くって実家から仕事があるのでと車に積んで事務所まで運んできて玄関に暫く毛布と犬の模様のシーツに包んで寝かしておいたら近所の人が会報もってきちゃって・・きっと形が動物に見えたのかここ閉めておくねって開けっ放しの戸を閉めて出ていった。
変な噂にならなきゃ良いけど・・ちょっと心配になった。

3時になって京都に行く準備をしてミールを載せて火葬場に行った。

初夏の日差しを受けてミールの残した臭いの中で・・慌ただしく過ぎていく時間、車の往来を見る中で死を考える暇もなく、ただその臭いにむせびながら、人も動物も行き着くところは同じだと感じていた。

ミールを焼却炉に入れた後、私は電車に乗って京都に着くまで色々なことを考えた。
結局病気が確かでなかったことや、レントゲンを撮ってもらわなかったこと。それから去年病院に行った時にもっとしっかりしたところで見てもらえば良かったということ・・など・・など・・
結局口から臭い液体をそりゃあもうたくさんハイテしんだんだ。
その臭いは車に残ってたけど
京都では思いっきり、ぎとぎとした定食にわざと食らいついた。

ミールの変な臭いの残る自分がむしゃむしゃと2週間も何にも口にしなかったミールの事を思い出しながら、思いっきり今日は食べてやると心の中で思いながら・・
死への弔いの様にと自分に言い聞かせながら・・沢山食べた。

それから夜電話で聞いたらミールの骨は大きすぎて骨壺に収まり切れ無くってダンボール箱に入れて家に置いてある。
あのさあ。おまえって最後まででかかった。あんなに痩せてたのに体重は20キロは切ってなかった。
今度生まれてくるときは毛の短い犬に生まれてこいって母親が言ってた。
バイバイ