studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

ストーブについて

studio-aula2006-03-02

最近、また火の持つ独特の暖かみの良さが見直されている。環境問題を考える人も増えまたエネルギーの高騰に備えて住宅の暖房を薪ストーブでという要望が増えている。
考えてみれば、オイルショックの時はマスコミに煽られ、皆が買い占めに走り日本中がパニックになったという経験を生かしてなのか、ガソリン価格が最高値を更新している以外の情報はそれほど多く聞かれないのが不思議なのだ。

これもマスコミ操作と言うところなのか?と横目で見ながらストーブの行く末をちょっと考えてみた。
戦時中はそれこそ落ちている枝の奪い合いだったらしい。
私の家では祖父が山によく薪集めに行った気がする・・があまり記憶に確かではない。

ただお風呂が石油に変わった後も家の周辺には薪が高く積まれていて祖父の葬式の際には非常に重宝していた。亡くなったのが冬だったから、近所の人にもその功労を父が誉められていた。
「やっぱ働き者だったで。さすが随分残したね〜。まきを・・」お金ぢゃなくてちょっと残念な父だった

それから随分、時代も移り変わり薪などには誰も目もくれなくなっていたしストーブも道楽くらいに考えていた時代も挟みながら薪ストーブの存在が再び日の目を浴びているのだ。

しかし、今は薪は買うという感覚の人々とどうにか自力で手に入れようとする人々の2つに分かれているように感じるが大工さんの刻んだ柱や梁の木っ端やリンゴ農家の剪定した後の枝に至るまで今では予約で押さえられている。


そこで
ストーブで生活したい人で集まって里山の手入れをしていったらどうだろう?
でもそうはいってもまずは森林美学の先生に現場で実際に動きながら里山や風致林について教えてもらわなくては動けないほど私たちの山に対する認識は低いのだ。
ホントなんとかならないだろうか?