studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

東京研修

ギャラ間

2日・3日と東京に行ってきた。
初日は、ギャラリー間で行われている「日本の現代住宅1985-2005」と伊東豊雄氏の講演会「住宅論」に行った。展覧会は小嶋氏と千葉氏の監修のもとに行われ、作品の選定に偏りがあるのでは?との声があるようだ。展示会場には、123の住宅のSectionModel(断面模型)が展示され、屋外には小さな全体模型が展示されていた。展示の仕方や構成は良かったが、個の情報としてはどうしても希薄ななってしまったのは致し方ないのだろうか。少し残念なところである。
その後、草月会館で行われる講演会へ向かった。3時間前というのに、もう行だの列ができていた。伊東豊雄氏の講演会と言うこともあってやはり大学生が多かった。
講演は何人かの建築家と伊東氏本人の作品を事例にあげ、「いま住宅とは何か」と論じ始めた。西沢氏の新作「森山邸」は都心にありながら個と個の集落を形成し、大きな開口の透明感があり、閉じた距離感ではなく開かれた距離感が良いが、住んでいる人の熱気が感じる事ができないのが残念と言っていた。それに対して、東京遊牧少女の包(パオ)1985は、サランラップにくるまれる事で新鮮を感じさせ、家を個人の集合体と表現した。また、情報、メイクアップ、コーヒーの家具を提案した。ある意味「森山邸」を皮肉っているように感じられた。
最後に伊東氏は、都市の住宅に「土地からの自由」「家族からの自由」「身体からの自由」を求めてきた、いまの住宅は「新しいリアル」を求めてる。と締めくくった。
次回は「前川國男建築展」の報告します。
byロジオ

やっぱり私はSectionmodelだけの情報に少し物足りなさを感じでしまった。スケールや作品にもよると思うけど、Sectionだけだといたってツマラナイものもあるんだよね〜。でもその作品は遠目に見ると新しい試みをしている部分もあるから評価されているわけで・・

展示は白を基調にまとまっていて美しい。

伊東さんは若い。60代は油がノッテイル・・年代なんだなと実感。
セジマさんがパオの写真に写っていてなんだか微笑ましかった。逆らえなかったのね〜。って感じで。前川國男展で槙文彦さんに偶然遭遇したのが大事件だったんだけど、もうオーラが違っていた。槙さんに遭遇して力を与えてもらったような不思議な感覚になった。
それはチベットで修行した禅僧に逢ったときの感覚に似ていた。
ホントに素敵だ。