studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

問題は家具材

針葉樹家具開発研究会が松本で開催されたそうですが日本の住宅では主に構造材には針葉樹、家具材には広葉樹が使われています。
長野県で安定供給できる木材は唐松とひのきでどちらも家具にすると、どうしても堅い所と柔らかい部分の差があるので、丸くしたり節を使ったり垢抜けないイメージ。
家具として加工する事は難しく中々消費者のニーズに応えられる様な良いものが作れないのが実際のところです。

現在、家具に多く使われるナラやタモ材は中国とロシアからの輸入に頼っているのが実情で家具職人達も業界もその木材の供給元を問われる時代になり、対応を迫られ研究を重ねている様です。

長野県林業総合センターには何度か研修でお世話になっていますが1953年よりこうした研究をされ学校の机と椅子は長野県の唐松材という所も増えています。
長野県の林業の為になんとか安定供給とデザイン性の融合をなし遂げて欲しい思いです。