studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

繋がり


金沢のphonoで椅子を5脚購入しました。
毎日の生活の中で使うのが楽しみです。商品だけでない部分で感銘しているとても好きなお店ですが金沢で新しいコンセプトのお店をオープンしました。

やはり価格で見られがちな細部の部分は感性の相性が何より大切なところです。話をしなくても伝わることもあるのはそれはStudio aulaの感性を認めてくれているから、そしてそれに応えようとして場所と繋がりが生まれていくように思います。

では逆のことも起こりうるのか・・・そんな事は経験したくはありません。

例えば繋がりで言えば

薪ストーブをいつも設置してもらっている暖炉館のおやじとは20年来のつきあいで自分が未熟者の頃には色々と教えてもらい簡単な図面を書かせてもらった記憶もある。職人だから時に毒舌・・だけど愛すべき人である。鉄細工の向井さんも独立前から独特の感覚と内に秘める思いに惹かれ職人さんというよりアーティスティックなプライドを持ち作品を作っている人です。

こうして日ごろお世話になっている人の思いとか感覚とか持っている形を理解し大切にしてStudio aulaの考えている形に融合させていくことで場所が生まれます。

ではStudio aulaの考える居心地の良い場所とは?
一人一人の思いから建築は集約され思いと技から出来た場(コミュニティ)となることです。形だけではない感性の部分「ほっとする場所」だと言葉を聞くとそれは図面では表現できない思いの蓄積の賜であると受け止めます。

自分の現場で嫌な思いをして欲しくないなどとは!と少し乙女チックな感覚と言われる人もいそうですが、コスト、それを超えた何かを生みたいと何時も考えている自分達にとって(多分多くの建築設計を業とする人がそうであるように)進む方向性は辛い道になりそうです。

実際にコストの厳しい現場が多くともそれが巧く進んでいくのはコストコトロールと感性の部分をStudio aulaに託してもらっている故でありそれが建築設計事務所の仕事なんですよね。