studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

溜池とシルト層

上田市の塩田平は降雨量が少ないことで知られていて、長野県各地、特に山間部に伝わる小泉小太郎伝説が元に絵本になった「龍の子太郎」のお話・・「田を作ろうにも水がないためにとても苦労してきた」昔の人の話からもそんなことが想像できます。
このお話は実は上田市の沢山湖が題材になっているとも書かれていました。(上田市によれば・・)

塩田平に点在する溜池は地盤を構成するシルト層のお陰で出来たものと推察できますがシルト層というのは泥と砂利の中間のような層のことで、細かな空隙があるため家を建てるには地耐力が期待できず、改良工事が必要という結果になります。

松本平にもシルト層が堆積する地域が広域にあり(梓川地域も?)昔の人は智恵を使い地形の利を生かして生活して来ましたが、住宅の計画の際にはその場所の持つ地形の特質から地盤改良のことも念頭にいれておかなければならないことです。