犬山城・如庵
長野県建築士会松筑支部の研修旅行で愛知県に行ってきました。国宝茶席三名席のひとつと言われる如庵には幸いにも4人で入室しお茶会の雰囲気を充分堪能することが出来て満足です。
元々は織田信長の弟で家康に仕えた武将であった長益が茶の湯を好み千利休に学び京都二条に屋敷を構え隠居した際、再興した建仁寺正伝院に建築されました。
明治になり転々とした後で昭和45年に現在地に移築されこうして特別に見学することが出来たのですが、茶室に入ると掛込天井の天窓からの光が効果的に客座を覆い工夫の施された様々な形式を持つ窓が美しく存在していることに目を奪われました。
中でも有楽窓と呼ばれる竹を格子状に張り詰めた窓から除く庭の景色と諸処に見られる茶室固有の点前座と客座との結界や視線を移らせる工夫が素晴らしい茶室で何度でも行って見たいと思います。(特別公開の日でなければ内部は見学できません)
犬山城は望楼型天守で後で持ち出された望楼が独特の形と構造的な絶妙なバランスを保つ不等辺四角形で天正年間(1573〜1592)以前の古態を伝えているという独特のお城でもありました。でも松本城の天守の美しさは日本一だと改めて感じるのです。
町の中は思った以上の楽しさで古民家も古い商店街も群を成し残っている中で醜さや美しさの境界線が非常に良くわかる町並みです。
いつの時代の建物でも人の思いがあり形を考え建てられた建物は時代を経ても味わいがあり
町並みを壊すものではないと私は感じます。