studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

害虫問題について

東京に出向いていたのでコメントが遅くなり施主さんを少し
不安にさせてしまった下記の内容に関してです。
電話で本日、黒蟻の検査が終わった内容をお話をしました。
施主さんもこれから家を建てる方の参考になればとの言葉で本当にありがたいです。

地球温暖化の影響で現在黒蟻あるいは山蟻が森の中を中心に樹木や土のあるところに
大発生しているようです。

山沿いにいる黒蟻は山蟻と呼ばれ耐薬力も強く今回驚いた事にネオマホームという
硬質の断熱材をかじっていました。


木材を食べることは無いのですが、もしこれがグラスウールの場合ですと
その中に巣を作り土を持ち込み、家の内壁周囲が土だらけになっているケースも
あるそうです。
黒蟻は薬が効かずなかなか頑固らしいのですが退治する方法としては
レイト材と呼ばれる蟻が食べ巣に持ち運びその巣の中集団ごと退治する方法が
一番効果的のようです。


築3年を過ぎると土壌の中も落ち着くためか蟻の侵入もなくなり
それまでも人体に有害になる強い薬は使えないので
地味に退治するしかないようです。

我が家にも庭の入り口に蟻の集団がいます。
以前は働き者だとにこやかに眺めていたのですが
人と虫の境界も曖昧になってきた結果これからは「害虫」として捉えます。
大町の別荘も森の中、そして新築住宅には大問題だと今回思い知らされました。
それから先月ですが天然乾燥の国産無垢材のシステムキッチンの天板が
虫に喰われ小さな穴が出来たということもありました。
これも無垢材特有の虫だったのですがキッチンを製作してもらった建具やさんに
退治してもらいました。

但し構造材に使うスギ材などは機械乾燥を行うため害虫発生の心配はありません。


地球温暖化の影響がこんなところまで出ています。
害虫問題が増えていますので今後も注視していかなければ
ならないと考えています。
断熱材のメーカーにもひとつの事例として報告しました。

もしも害虫の問題が気になるようでしたらsa@studio-aula.netまでメールか
電話0263-87-0254まで連絡をいただきたいと思います。