studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

我が家の姫りんご

この写真は庭を創っていた頃の写真でアウラ専務もまだコドモ専務でした。

先日の隣組の会議で持ち回りで組長になりましたがその時にとてもよい話を聞いたのです。
事務所兼住宅のある通りは郷原街道の延長にありますが以前は金物屋さんがお店を開いていました。お店なので組の会合にも出ることもなかったそうで、今は6件の住宅が建っていますがご近所にとっては賑やかになり治安も保つことができるというのでとても歓迎されていました。

それ以前は街道だった頃はおそらく畑で戦後の頃からはりんご畑が広がっていたという話でした。しかも姫りんごの畑だったそうで通りをゆく小学生にも愛されているこの庭の姫りんごの木は意図したものではなかったのですが偶然にも昔を思い出してくれる人がいて嬉しかったです。

「うごくモノ」と「うごかないモノ」との共生を常に考えているという話を少ししました。
事務所の敷地は江戸時代は街道筋だった・・という時代もありましたが人を包む空や大気などを除くと建築や環境などすべては時の流れとともに変化していくことを受け入れることも大切なことでもあります。

その変化の過程を読み自分たちの出来る力で「うごくモノ」と「うごかないモノ」が共生する為の道筋を試行錯誤することは私たちの設計思想のひとつです。