studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

満月でした。

岡谷に行く途中の塩尻峠から。実際にはもっともっと大きくて。
峠道を曲がり終えると満月の明るさが急に広がり美しさに目を懲らし車から降りて空気を吸い込みました。
例えば自転車で走るとこんなに素晴らしい満月の夜も感じられるってことなんだと思いました。

外と内のつながりを観察するという話を先日は少ししました。例えば場所性を感受しようとするあまりにひとつの風景に捉われてしまいがちですが、それだとどうしても苦しい選択が出てきてしまいます。

しかし実際にはどんな敷地においても人は花鳥風月(かちょうふうげつ)を楽しむ美意識を持っていると私は考えています。だからひとつの風景にあまり捉われずそれぞれの窓はそれぞれの最善の美しさと機能性を備えた開口部として設けたいと思います。

そしてそれは庭の話にも繋がりますが茶の庭は小宇宙と例えられるように広さには関係なくそれぞれの世界観を持って楽しめる庭を住宅の中に小さくても取り入れられれば生活の豊かさに繋がると感じます。住宅で言えば日常に近い庭、人の傍に寄り添う庭が理想です。


という私も明日は早起きして山モミジの最後の枯葉を掃かないとご近所迷惑になりそうです。小さな庭なのに・・楽しませてもらっているばかりでなかなか管理が行き届きません。