やまぶき
山添いの土手にはやまぶきが満開で、「やまぶきと言えば山のもの。庭に植えると火事になるから植えてはいけない」と祖母が話していたことを思い出した。やまぶきの幹は昔灯籠の芯に使われていたと京都で目にしました。祖母が嫌っていたのはなかなか燃えかすにならないそうした理由からだったのか?
最近は一般家庭の庭先でも良く見るようになった。
緑の中に黄色の花が映える。亡祖母には悪いですけど実際に住宅の庭で使ってみたい植物です。
先週訪れた京都の苔寺近く・・やまぶきで有名な松尾大社は京都最古の神社です。楼門と拝殿の間に流れる川の両岸にヤマブキの群落が満開でした。
神社には重森 三玲(みれい)の庭園もある。
(モダンなデザインで知られる昭和の代表的な作庭家)石を建てて強弱を付けた挑戦的な庭でした。人の魂が競い合いそれぞれを生かしながらも、いきりたつような感覚を受ける庭です。
私は何よりも七代目植治サンの庭が好きです。
(無隣庵・平安神宮などの作庭家)
やまぶきは薔薇科の植物で八重やまぶきと一重とあり長野の里山周辺では一重を良くみます。
「ほろほろと 山吹散るか 滝の音 松尾芭蕉」
良い季節です。