studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。


仲間と準備をしてきた松本市景観シンポジウムが昨日、松本市建築士会松筑支部共催で行われました。会は松本市長のあいさつからはじまり表彰式と講演2本とパネルディスカッションと盛りだくさんの内容でしたが、7年ぶりに共催された景観シンポジウムにまた街への思いを参加者一同一層強くした一日でした。

パネルディスカッションの様子↓

講演は曽根幸一先生。
都市計画に景観という言葉が使われるようになったことで初めて市民と都市デザインの接点が出来たという熱弁にどきどきしてしまうほどでした。

しかもかなり楽しく、豪快な方で父の年代の方にはとても思えない熱さと気迫。そして寛大さを併せ持つその人柄にすっかり惹かれてしまいました。
思えば都市というのはパネラーの伊藤さんも言われてましたがある意味、掃きだめのようなもの・・
「小さな小路がないごちゃごちゃしていない街は都市ではない」とおっしゃるように街は様々なシーンや人に対して寛大であって欲しい場所であり先生はそれを全て「受け止めている」という強さを感じてしまいました。
もう一度お逢いできたら嬉しいなぁと思う次第です。

「建築」は既に計画された時点でそこに様々な繋がりが生まれる行為なので最大限その関係性にこころを配り作っていくことだと思います。でも街の中には大きな「はこ」をつくることと同じにできあがってしまうものもあるのかもしれません。ただの「はこ」になってしまった建物は建築とはまるで違う物体で無機質な存在感だけを放っているように思えてきます。



↑会のうちあげもかなり盛り上がり前向きなお話も出てきたり、人の繋がりに思わず酔った日でした。