studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

長いスパンでのおつきあい


 最近になり土地が無い段階からとか、そして土地について迷っているとか、例えば借り入れの事にしても早い段階から相談に来て頂くことが増えて来ました。
 それはまるでそれぞれの人生の一通りをドラマチックに共有している様です。色々な人生を共有しいろいろな夢を共有しながらある時間を親密に過ごしていけることが住宅設計を主として行っている醍醐味なんだと思います。

 日経ホームビルダーより※日経ホームビルダーで住宅に対する建て主の意識を調査した「建て主のホンネ」を連載している。12月号 では「どこに建築を依頼するのか」について、5年以内に戸建て注文住宅の新築を検討している全国の男女200人に聞いた。※

 それによると
ハウスメーカー(41%)
工務店(19%)
設計事務所(12%)
未定(  )

だそうですが「設計事務所で」と考えている人は全体からすればとても多くなりましたね。そう言えば私たちの事務所では もちろん初めから→設計事務所に行くぞ! というケースも多いですが・・・

●とりかかり工務店→でも・・なんとかならないかとハウスメーカーぐるぐるモヤモヤが消えなくて→設計事務所に。
というケースが増えている気がします。その為により多くの時間も労力もかかり家づくりが楽しくなくなって来ていた・・という声も耳にしました。

 しかし現状で→良くわからんが設計事務所→やはり設計料無料のハウスメーカーというケースは殆ど無いことを考えると両者の間で期待していることと期待できることがまるで違うということが解ります。

 ハウスメーカーに期待することは「安心感とデザイン性」という答えが多いのですがそのデザイン性への期待が感じられなくなった時に設計事務所に足を運んでくださる様子です。

 相変わらず設計事務所の敷居が高いという声もありますが、遠回りや苦労をせずに設計事務所にお越し頂けるようにハウスメーカーの「画一的なデザイン性」と「設計事務所のデザイン性」の違いという点に着目すれば良いのかもしれないですね。

 それから安心感については耐震偽造事件の建築士法改正の一連の流れの中の来年11月からの法改正で安心感が統一されていく時代になるのではないでしょうか。その為に小さな工務店の中でも頑張って勉強し対応していくところとそのまま淘汰されていくところと出てくると思います。
 例えば私たちの様な小さな建築設計事務所でも建築家賠償責任保険に加入し日々研鑽を積むことで依頼してくださる方に「安心」して任せて頂けるようにやっていこうと考えています。