studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

壁塗りについて

studio-aula2008-04-29

昨年から5件目のひだまりのカフェの壁塗りが終了しました。今回もまた壁も天井もチャフウォール。
ご夫婦とお父さん兄弟など家族全部で塗りました。

最初は事務所を施主のみなさんに塗ってもらったのが始まりでそして結構みんな手仕事が好き、、我が家も我が家もということになり設計監理している家は何故か全部セルフビルドになってしまいました。

結果は大喜び。
小さな子にはアトピー、アレルギーの子も多く健康を考慮してクロスは使いたくないという事や予算削減などいろいろありますがチャフウールは実は自分で塗ってもクロスよりちょっと高いです。

では何故か
やはり家のグレードを上げたいからだと思います。
そして竣工時には本当に喜ばれます。
大満足という感じで。

人に作ってもらって住むだけだと言いたいところも目につきますが、壁を塗りつつ現場にずっといれば愛おしさも増してきます。
「文句の付け所がない!」CASA-BLANCAの引き渡しの時にそう言われたときに気がつきました。
床には自分でつけたハシゴの傷もあるかもしれません。壁もむらむらだったりしてますし梁との間には小さな隙間も・・・

でも全てが愛おしくって。
手を掛けるってだから大事なんですね。

これからも続きますが
昨日電話頂いた方はセルフビルドをやりたくてそういった事務所をずっと探していたそうです。
施主の皆さんも苦労しますけど自分たちも黙ってみているわけにはいかず土日の都度壁塗りの日々が続いてました。

苦労していたことはいつの間にか事務所の特徴になっていたんですね・・・
続けていくことって大切です。「続けているから今がわかる。。」そう造形大の佐々木先生が言っていたことがあります。仕事ってそういうものかもしれないと思います。だからよそ見してる暇なんかないんだと。
事務所をはじめて約4年、右往左往しながら一歩ずつ毎日考え続けて・・なんだか感慨深い春です。