studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。


[*現場]光の舞う家-県産材中間検査先日、県産材の中間検査を行いました。
検査内容は、当然ですが県産材の使用状況、耐久性(ホールダウン、金物、筋交い・・・)、省エネ(断熱材の状況)、バリアフリーなどです。
検査自体は30分くらいで無事終わりました。

屋根工事も奇麗に葺き上がっています。

薪ストーブの煙突、貫通部分は二重煙突となります。

屋根の断熱材、野地板との間に空気層(30mm)を設けて
棟換気(リッチベンツ)で熱気を抜いています。

断熱材はペットボトルを再利用したパーフェクトバリアを使用しています。


いろいろな境界線について考えている。
例えば市街化調整区域と未線引き地域の境界。
内と外の境界
官と民の境界
仕事場と住居の境界
動物と人間の境界
生と死の境界
オール電化自然派住宅の境界)
原子力発電所オール電化との境界)
(ガス会社VS電力会社)→関係なし・・・

曖昧さを含めながら事実は明らかで、しかし現実には人間の生活にはその境目のカオス(混沌)と多くの矛盾がつきまとうのが当たり前でそして必要なことだ。
エネルギー問題に直面している現代ではプルトニウムの処理に困っている事実を知っていたとしても深夜電力に暖房を頼っているわけだが、全てを否定出来ず原発を辞めればよいというように事は簡単では無く、まず節電を忘れないこと。そしてなるべく暖房を入れないで生活をすることを心がけている。

例えば私たちの仕事場と住居との境界の付け方はあえて曖昧にした。設計事務所は仕事柄、不特定多数の人の出入りが少ないために成り立つことだ。
最初は定説通りに1層目2層目をパブリックスペースに、3層目と4層目をプライベートとして考えていて、原案では3層目にキッチンがあって2層目に仕事場があった。