studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

庭工事はじまる

いよいよ今日からSA-Stepsの外構工事。うさぎ堂さんが庭の土をいじっている。上田から来てくれるので今夜は我が家にお泊まりの予定だ。


山からやってきた樹木も暑い夏を乗り越えこのようにどん欲に元気だ。

土も重機で掘り返しあとは山モミジを植えるばかり。
夕べはWONDERSCREEN。「毎度の反省会」でご馳走になり、子ども達の絵(色彩感覚がさわやか)や三線の演奏などもあってすっかり極楽気分・・おまけに頂きものは今日のお昼に三人でご馳走になりました。
某氏の三線をみんなでいじり三昧(ざんまい)


そしてご家族はいつもハウスコンペをもう一回やってみたいと言う。
コンペのプランの出来てくる間、それからプレゼンの間、それはそれは楽しい時間を過ごしたらしい。もちろんそれに対する対価も払ってもまだ価値があることだと感じている家族。

面談は四組。その四組が代わる代わる決められた短い時間に我が家のためだけに寝ないで考えたプランをありったけの情熱をこめてプレゼンするのだから。それは小劇場の演劇にも似ているエネルギーの交配なのだと思う。人が人を真剣に思ったとき、そして何かを欲したときに発するエネルギーは神秘的な強さを持ち特有の和音を創りだすのではないか。とも思う。

そして見えないそのエネルギーに価値を見いだす人。それからそこで自らのエネルギーを燃焼させるすべを漸く自覚する若い建築家達もいる。この方法を通らないで大学を卒業しアトリエ系の事務所で働いたあと自活の道を探すまでどれほど苦労することだろう。ここでは力を放出する術を学ぶ。私はむしろこちらにも価値を見いだしている。

やってみなければわからないことが沢山存在する。
私達にはこうして選んでくれた施主と直接選んでくれた施主といるけれど、どちらも建築家というよりも人生の上で「家づくり」の一生のパートナーを捜すことにどん欲で何より勉強熱心で何より設計者の建築的な考えに理解を示してくれることが最大の喜びなのだと強く言いたい。

森林の弱肉強食社会は設計事務所の世界に共通する。というか資本主義社会下の人間は実は微力で植物と動物ともさほど違いがないように思う。例えば10年後を考えれば1坪あたりに1本の木を植える。背の高い木が密度を増せば小さな植物は陽もあたらなくなり全く育たなくなってしまうからだ。
陽のあたる場所で成長した木は何よりも間伐を恐れる。一方少しの陽の光の下でいつの間にか出てきた植物はたくましくどんな場所でも生きようとする。山で育った樹木達のように生きたいと思った→すごーい適応力!これが生きる力だ!