かいみょう
父が生きていた頃、あまり信心深くなく・・仏壇に拝むのは宝くじを買いに行くときとパチンコに行くとき位だった。でもなぜか念仏だけは良く唱えていたものだが・・それで戒名に念仏の文字が入っている(これはお気に入り)
「戒名なんかあ。いらねっ」って言ってたこともあったくらいの父だったので極めて普通にお願いしてお寺の住職に戒名をつけて頂いた・・でも火葬場まで来てもらうことがオプションだと聞いていたのでその分は少しだけ多めに、はらった気がしたが・・
ところが!先日の四十九日の朝、お坊さんから突然電話があって今から戒名を変えたいというのだ。
???まったく意図がわからず・・あっけにとられていたスキに院と居士という浄土宗で言えば相当立派な戒名に変更され、位牌も今までの1.5倍の大きさに早変わり。そしてあれよあれよと・・いうことで何故かお布施も余計にはらうことになっていたのだ。
???いくら私たちが世間知らずとはいえ、これって普通はないんじゃない?とも考えたがありがたいと思わなければならないのだろうか。
父の声が聞こえるようだ「戒名こそ無駄だ!俺は神徒になる」
数十年前、先代の頑固な和尚とけんかしてそう言いきった父だ。
「すまない・・・父よ。私の不徳の致すところで立派な戒名にされてしまいました。草場の陰で笑っておくれ」
この日からお寺の維持費が年4.000円から年6.000円に上がった。