studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

25年経っても美しい家

建築雑誌を見ていたら建築家小井田康和さんの「いちにの山荘」が出ていた。25年間ほとんど手入れも必要が無かったシンプルな平面構成の家だ。

小井田康和さん曰く「流行を追わず、新しい設備に飛びつかず、楽しく、騒がず、モノも心も時代に対応していける、長持ちのする家をつくっていこうと思っていた」
経年変化を読みとり、外壁には吉村順三の軽井沢山荘と同じく唐松、床板は檜の下地材、天井はラワン合板で全て塗装しない計画だったが内部の床材だけは大工さんが予算がないと思い好意でクリアラッカーを塗ってくれてある。

何も塗ってない木材は呼吸していて長持ちがする。素直で美しく・・また・・汚れても気にしない。

私たちがつくっていきたいのはこういう家だ。そしてそれを改めて思い出させてくれた”ひと”との出会いがある。

今年一年いろいろな方にお世話になりました。来年は「スタジオアウラ」として事務所を初めて3年目に入ります。当初二人で描いていた夢に一歩一歩近づけるように来年も頑張って行きたいとつくづく感じます。
これからもよろしくお願いします。