studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

サザエさんちを家相の科学で検証する

http://www.rnac.ne.jp/~harukaze/1054_planner.htm

好評だったのでサザエさんちを清家 清先生の家相の科学で読み解くとどうなのかと検証してみました。
結果大まかに言えば良くも悪くもない・・
良いところも悪いところもあるという感じです。

家相とはそういうものなのかもしれない。これ以上ついてる家族はいないぞと言う感じのサザエさん一家。
何しろ永遠に年をとらず誰も不幸にならない平凡な幸せを全うしているかにみえる磯野家でさえそんなものなのです。

この本によれば例えば裏口に入り口の無い家は凶。大きな家でも小さな家でも表口があって裏口がないのは不吉であるとされています。これは明らかに安全と通風のことが背景にあることから来ています。

それから寝室にタンスや衣装箱を置くのは凶。昔の衣装箱は長持ちや櫃(ひつ)という収納道具でした。これは普段は納戸にしまっておかれていたもので、タンスにしても昔は部屋にすっぽり収まっているものだったので、今の生活のように荷物を置くように部屋に出っ張っていたものではありませんでした。

清家清先生によればこの言葉は現代の道具に囲まれた寝室に対する痛烈な批判であるとしています。賃貸住宅で在れば四方をモノに囲まれて布団を敷く生活も現代では現実的に多いのですが、家を新しく建てるときは計画的に朝の支度が出来るように
そして寝室であっても開放感があり充分な広さを確保することが大切だと書いています。

家相とは古代中国を起源とするものなのですが、現代の住宅を計画する上でも最低限の注意事項を促してくれています。
しかし例えばトイレのようにだいたいどちらの方向にあっても凶になるようなこともあるのであまり神経質になる必要は無いと思います。
ただ、現代にあってもトイレには暖房面や採光や通風に対する考慮をする必要があるのは間違いがありません。
サザエさんちはこの辺りは南向きなので家相的には吉でしたが玄関と対峙しているのでその辺は凶・・というようにまずまずといったところです。