studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

生活の道具

studio-aula2006-10-05

柔らかいタタラ(お餅みたいに粘土をのばして平らにしたものを切って作成)で創った柔らかそうな筒とお皿 (これは私の性格に合っていたカンジ)

もう一方は固いタタラで創った固そうなお皿と花瓶(これはかなり緊張し、性格を少し矯正したカンジ)

安曇野での今日のレクチャーは縄文時代からの人間の使ってきた道具について、考古学だった。
弥生時代になると山あいにくぼみを掘ってそこを登り釜のように蓋をかぶせて土器を焼きだしたので焼成温度が1.350度以上に出来るようになった。これで土器の耐用性は格段に進歩したのだ。
この時代になると人間の使う道具類、お皿やどんぶり、それから貯蔵する瓶などの形は現在私たちが日常使っているモノとあまり変化が無くなってきた。

道具が発達したことで生活が豊かになり人は少しだけ自由に暮らすことができるようになったのは良いことだったけど稲作が出来るようになり貧富の差も生まれていったのがこの時代。

縄文時代から奈良時代までのさりげない日常の道具の中に人が自然とどう付き合ってきたかをうかがい知ることが出来る。
早くも弥生時代には土器を創る専門家が誕生しブツブツ交換をすることで生活の糧としていたようだ。

道具が多様化し生活も多様化している現代、自然に対してはその分だけ負担をかけるようになった。
道具をみつめること=考古学(極端だけど)
考古学は古いことから未来を考えていく学問で私たちの道具との関わり方はすなわち自然との関わり方なのだと知った。