studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

塩尻のリノベ

塩尻、ご近所のリノベ(改修、増改築)工事が順調に進んでいます。内部は仕上げ工事中、これから外部はシャキーンとした大きな庇をつける工事がはじまります。

現場まで歩くとキンモクセイの香りが漂ってきます。わずかな秋の時間に香るキンモクセイが季節感のある樹木に自分の中では位置していますが長野県にはそんなに以前は見かけなかったのですが今ではポピュラーな樹種のようで我が家にもこの現場の庭にも咲いています。

松本市の現場も塩尻市の現場も塗装は柿渋と弁がらを使っていますが本来自然系の塗料は塗りむらが出るなど塗装やさんには敬遠されることもありますが特に好んで使っています。無臭柿渋なら溶剤系のにおいも無く特に女性に喜ばれますし経年で変化を遂げる、独特の赤みのある色も人と同じで見れば見るほど深みが増していくので見ていても楽しくあきることもありません。

リノベ前は寝室、台所、居間と小さな部屋で区切られていた改修前住宅から比べると居住性が向上し
オープンな空間と間仕切りの白い壁、そして家の何処にいても明るく庭が見通しが利き
以前より四季の変化を感じて暮らせる空間になりました。

部屋を作らず空間を創り人の動き、緑や光と影が交差して人として感受する幸福感が日常から溢れていく、そんな家が私達の目指す方向です。