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広島で打ち合わせの後は親友の結婚を祝うために金沢です。少しばかりハードな４日間で電話連絡が少し滞り申し訳ありませんでした。でも彼女がヨーロッパに住んでから十数年、ヨーロッパの人との結婚で数年ぶりの再会だけどまたいつ逢えるのかも解らないので絶対行きたかった食事会でした。ハードだったけど幸せそうな２人に逢えて本当に行って良かった。
ついでにウィーンで購入した家の増改築の相談にのったりしました。日本人から見ると少し不思議な組石造の躯体に改装と増築をする構想で小さな坪庭や日本庭園などもあります。

金沢の街歩きはまず村野藤吾、金沢には村野藤吾の建築がふたつ残っています。ひとつは小さな事務所。北國銀行の図面にほれてしまった当時の社長が村野さんにお願いし、村野さんもこの依頼主の経営者に良い影響を受けたとか。内装の保存状態が70年前のままとても良いと聞いたのですが残念ながら中には入ることは出来ません。

そして北國銀行へ。
建物は轢き屋をされアートとカフェと銀行の混在する場所として生まれ変わっています。以前はざっくりとしか見ることが出来なかったので細部までじっくり見学しました。

宿泊した山代温泉にある「北大路魯山人の寓居跡」
この場所は偶然みつけた場所ですがアプローチの隅々にイサムノグチの彫刻がおかれている。さり気なく曲げられた園路の先に見える建築との距離感が絶妙な素晴らしい場所でした。

庭も建築も本当に素晴らしい。窓の採りかた、建具や長押の高さや収まりなど細部も美しい。