studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

その後軽井沢まで行って来ました。
ワークショップの3人の先生方のお話はむにゃむにゃ(秘)という感じだったのですが数時間待ってから日本のモダニズムの源流と言える吉村順三さん設計の脇田邸(別荘)の見学が出来ました。


くの字に曲がることで庭は内という認識が生まれしっかりと包まれているような感覚と安心感が生まれています。

下目板張りの外観はモダニズム熟年期の1970年に建設されましたが、いたみも少なくすばらしい存在感でした。
ただ残念なのは周りの環境が変わってしまったこと。
建築された当時は森に囲まれていた敷地も今は建築物に(一等地に近い場所なので)囲まれて建築そのものが窮屈そうに見えました。


内部は窓の配置と低い屋根が絶妙のバランスです。
居心地の良さをつくるのはやはり吉村順三さん。凄い人です。窓と家具とのバランスや風景の切り取り方。そしてアトリエとリビングの天井高さの違いなど勉強になりました。
外観を構成する屋根の棟の位置が微妙にずれている理由も内部に入ってみるとよくわかります。

そしてこの中庭でちょこっとした交流会。チーズとワインとスープなど軽食でしたけど今日の軽井沢は夕刻には涼しかったので美味しかった〜人がどうやって庭で時間を過ごすのか・・そしてどう動くのかいろいろと解りました。別荘の正面にあるCAFEも開放的かつ機能的で案外使いやすそうでした。

絶妙な色。



本当に良い体験が出来ました!!
今日はレザンホールでもKOUBUNさんの講演がありどちらにしようか迷っていましたがやはり良い空間体験に勝る物は無しでした!