studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

9月着工のpianopianoの見積もり依頼と敷地の確認に行きました。

それからWONDER SCREENへ。

更に松本市のはねの家では内部の家具工事が進んでいます。


8月の引き渡しにむけて少し慌ただしくなってきました。


日経ホームビルダーの記事より

やっぱり私たちの意識の中では冷房、そして暖房が家庭の中で一番大きな消費エネルギーだと感じますがそれがそうでもないのですね。

以下転載
エネルギー経済統計要覧によれば、「冷房用」のエネルギー消費が家庭の全エネルギー消費に占める割合は、わずか2%なのだという。最も多いのは、照明・家電などの「動力他」で37%、「給湯用」が28%で第2位、第3位にようやく「暖房用」が27%でランクインする。

 思わず「わずか」と書いてしまったが、省エネという観点からデータとイメージを比べた場合、こういった大きな開きがあることも多い。省エネやエコはどうしてもイメージ先行で物事が進みやすく、そのフレーズを聞いたとたんに思考停止になってしまう「魔法の言葉」のような力がある。その分だけ誤解やウソも入り込みやすい。

 来年の施行に向けた省エネルギー法改正の一環として、設備を含めた住宅の省エネ性能を一次エネルギーの消費量で客観的に評価しようという動きがある。このシミュレーション結果を見ると、意外に感じるデータも多い。

 数字で問うことのできる省エネのような分野こそ、科学的で割り切った「ものさし」とそれを使いこなす知識が欠かせない。そうでないと力の入れどころを見誤ってしまう」

という記事です。

こうして考えてみるとひと頃話題になった無暖房住宅について考えさせられますね。
断熱材のために壁厚もかなりあり開口部の点から言えば少し不自由さを感じる無暖房住宅。
その為の投資金額もかなりのものだ。

暖房費以外にも冬に水温が下がると給湯にも電気代がかさむ、それに日が短いから照明だって早めにつけるし冬の暖房費=光熱費アップだけではないのが実際のところだ。

だから無暖房住宅にしたところでエネルギー消費ゼロの住宅になるわけではないのですよね。

仮に冷房がエネルギー消費に占める割合が3%だったとしても、私たちの事務所にエアコンはいらないんですけどね(大汗)