studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

かみまくり

長野県建築士事務所協会の支部主催でまちづくりフォーラムを行いました。

約22年前から景観フォーラムとして始められたまちづくり活動の中で私は金沢から帰郷した翌年から参加してまだ5年程のひよっこです。今回司会をさせて頂きました。が・・・一人かみまくってしまいました。周辺の方は優しく次回からも頼む(他にいない)と慰められ?ました。こうした活動を地元の為に行う建築士は実は皆同じ面々で若手の参加が少ないと嘆かれます。

初めて間もない頃ですが「なんで熱心にまちづくりやってるんですか?」とある先輩に聞きました。
「まちの人の意識が変われば僕らに来る仕事も変わる。そうすればまちが良い方向に形成されていくから」シンプルな答えでした。
一般の方が建築設計事務所に直接仕事を依頼してくれる。そんな風に現在生きていけるのもこうした先輩方の働きと敷いてくれたレールがあったからだと感謝しなければいけないと今は思います。
わたしはというとこの言葉にうたれて今はまちづくり活動に参加しています。

今回は内容の方では今回市民の方の参加が100名を超え今までの中で一番の人数と活気だったということです。

4月からの松本市の景観条例の制定のニュースが新聞で取りあげられる機会も多く一般市民の方にも景観という認識が確実に高まっていることを実感しました。

松本市では国宝松本城があり市民のよりどころですが、高さ制限では何故か
高さの限度はお城と同じ29.4メートルと決定されました。
急遽制定された背景には、お城の極近くに40メートルを超えるマンションの建設が計画されたのがきっかけでしたが、街の中でも大半の声はお城のまわりは10〜15メートルの規制とすることが望ましいという声があるにも関わらず、その声は無視されて29.4メートルが一人歩きしています。

昨日市長選が行われいろいろな思惑があるとは思いますが、市民の声を大切にしてほしいと感じます。
景観には近景・中景・遠景がありそれが相まった時に美しい景色を形成されるはずですが、お城と同じ高さではその全てが満たされない事態になっていまいます。
なんとも不思議な設定です。
この後松本市では上乗せ制限の規制をかけると言っていますが市民合意をとることは難しくこれから先の事態に目が離せない状況です

柳沢孝彦先生のお話も素晴らしく暖かく繊細で感激しました。
懇親会で、先生はタマゴシャンプーを使っていたのであのように美しい髪なのだと教えて頂きました!

(憧れの槇先生もそうかも?と)
そして長野に打ち合わせの後再び予算調整に入ります。
厳しいですが大切な踏ん張りどころです。