studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

 胃ろう?

人は食べられなくなった時点で以前は寿命を迎えたが、現在は様々な栄養・水分補給の方法がある。

選択肢とすれば
〈1〉栄養補給の措置はしない
〈2〉胃に直接管を入れる胃ろうか、鼻からの管で栄養液を補給する(経管栄養)
〈3〉皮下注射か腕の血管からの点滴
〈4〉首筋や足の付け根の太い静脈からの特別な点滴(中心静脈栄養)
〈2〉と〈4〉は食事と同じエネルギーを取ることができ、栄養補給の効果は高い。ただ、胃ろうを作る時に腹膜炎を起こす、栄養液が逆流して気管に入り肺炎を起こす、など合併症で苦痛になる場合もあるそうだ。
〈3〉の点滴や皮下注射で補給できる栄養は少ないが副作用も心配ない。

今、父はミキサーにかけた食事しかとれない状態でしかも食べるときと食べられないときがある。
そして今一番の悩みは「その時」が来たら救急車を呼ぶのかそれとも在宅で看取るのか?対応を考えなければいけない時期がやってきたっていうことだ。
家族で話し合った結果なるべく在宅でそして胃ろうは施さないことにした。

日本ではここ十年で急速に胃ろうが導入されるケースが増えたみたいで、胃ろうをすれば意識がなくても食べなくてもずっと生きていられる。
でもその方法に疑問を感じる医師も少なくないという。何しろ白血病患者の医療費より胃ろうで延命治療をした患者の医療費の方が高いこともしばしば・・だと読んだ。精一杯生きて寿命が近づいてきたと目に見えてわかる・・父親がいる。
やはり・・・・なるべく自然にというのが私の希望だ。