studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

筋力の劣ろえに対処するには

studio-aula2006-07-04

ほんの一年半前にユニバーサルデザインの家を設計させてもらったんだけど、今の状態で、もしももう一度同じ家を設計するとしたらもっとしつこく細かな事例について検証していたと思う。ユニバーサルデザインって結局身近に必要性がないと実感としてなかなか捉えることが出来なくて京都で体験した時も重りを体に巻いて歩いても同じ事だった。結局親の体重を支える時になってようやくその体のふじゅうさを実感したわけで歩くときのなんて頼りない・・人間の足の姿(ガイゴツ)

それと同時に誰でもやって来るこんな時代に備えた介護の出来る家を若い時から考えていかなくては。という力がちょっぴり沸いてきたのだ。
今の私はちょっと危機。でもピンチはチャンスなのだと思うことにする。知り合いにチャンスはピンチって言った人もいて大笑いしたんだけどそれも遠からず言い当てている気がするなあ。そういえばチャンスで舞い上がって危機になるのはサッカーの中田も危惧していたことだ。
中田はサッカーも才能あるし頭脳も東大にも行けるかも?っていうほど優秀だったみたいでなんだか・・ひたすら羨ましい限りだ。

おっと話はそれてしまったけどトイレはプラン上横入りで0.75坪以上の広い面積にするとどうしても巧く全体のグリットが治まらない時があるばかりに、妥協してしまい正面入りで設計した家もあるんだけどこれからは絶対横入りをお勧めする。
かくいう私の家も正面入りで両親の寝室の正面に介護出来るつもりで作った。(もう20年前)その頃は両親も50代で充分元気でこうなった姿など到底想像出来なかったしそれで充分だと考えていたのだ。

正面入りのトイレは筋力がまったく劣ろえてしまうと体をネジルだけで必死の形相になる。狭いところで大の大人を直立させておくだけでもしんどいのにその上、向きを180度回転させるなんても〜サーカスの技みたいなものだ。手がもう一本あればいいのにと本気で考えた。まーそしたら便利だがブキミである。

あとお風呂に入る時よりもお風呂から引き上げるときの方がもの凄くしんどい作業だ。
ほとんど足が効かないので体を支えながら足を上げてもらって両足を抱え込んで漸く引き上げることが出来るのだ。しかもお風呂にいる間にもう息が微妙に絶え絶えなので生きているのか確認しながら湯を抜いていくんだけど本人は寒いだろうと体を拭きながら抱え込みながらワタシって以外と力持ちってことが判明したので少し嬉しかったりして・・

最近体力が生きる上で大切だと解ったので(当然なんだけどこれもどうも実感できなくて)かなりの距離を毎日歩いている。
今朝、開智の家で6時に起きて広縁からお隣の庭を見るとシロクロの猫と目が合ってしまった。オヤオヤという感じでお互い身動き出来ずに・・それからもう半年以上もここにいるのに「お初です」という挨拶を交わした。
この時シロクロは片足が歩き出しかけたままできょとんとしていてまー可愛らしい。と久しぶりにニヤニヤした私でした。