studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

手作り照明

studio-aula2006-03-28

安曇野に行った帰りに大工さんの息子(24歳大工修行中)が照明つくったんすよというので
ちょっと見せてもらいに行った。
予想を遙かに超えてなかなかのできばえ(失礼!)
パソコンを載せる台なんだけどそこに3カ所照明が組み込まれていて一つは照明の電球交換の為に障子を開け閉め出来るように作ってあった。

この息子なかなか良い息子で挨拶も出来るし、父大工(棟梁)のいうことを威勢良くハイ!っていいながら素早く道具を運んだり墨付けしたりとなかなか気持ちが良い。
彼が一人前になる頃、もっと職人にとってやりがいのある仕事が増えていればいいのにと思うのだ。
その為にも自分も精進していこう。

お父さんは50代も半ば。この年齢の大工さんは中学を卒業して奉公に入った最後の年代なのではないだろうか?でもその仲間の大工さんにしても多くの大工さんは殆ど大壁のボード張りの住宅だけに関わっていて腕を磨く場所が少ない。
お父さんは最近この息子のために仕事に燃えている。

施主第一にと考えるのは私たちの使命だけど、もう一方職人の技を繋いで行くためにも創ることを喜びとして感じられるような住宅を設計していきたいと強く感じる。

彼の照明も4月15日.16日のイベントに展示する予定。それを彼も楽しみにしている。