銀閣寺近くの白沙村荘
白沙村荘は画家の橋本関雪が30年を過ごした邸宅である。彼は絵を描くように庭を造ったそうだ。奥さまの為に建てた茶室と前庭が好きだ。
そしてそのストーリーも。中国に40回も渡航し絵を描いていた彼によって選ばれた数々の石の表情が面白かった。
橋本関雪の遺稿 昭和20年頃
石も木も呼吸している。それを見た瞬間、その呼吸さえぴったりすれば、すぐどこに据えるかという判断がつくべきである。これは私の信条である。一つの物象を見た刹那、絵を描こう、そう感じた時、すでに画は出来ているのである。石を据え、木を植えるのも同じ理合いでなければならぬ…
彼の絵は中国の庶民が多い。それから庶民に姿を変えた8人の仙人。
一言で言えば優しい絵だった。
写真は現在併設されたレストラン。ここの雰囲気も良かった。