studio-aulaの日記

長野県松本市、塩尻市、安曇野市などで活動する一級建築士事務所です。

縮んでいくこと

縮小していく日本について私はいつも悲観的な見方でしか語れなかった。
しかし一方では日本の適正人口というのは4,000万人という説もある。小さな都市では現在大型施設のある場所などは江戸時代に遡っていけば多くが畑だったりする。
実際蚕糸産業は明治になってから行われていたわけではなく江戸の中期には既に信州では桑畑が広がり風穴が蚕の養卵の為に使われていたようだ。それが明治、大正と経て大きく大地がすべてコンクリートに様変わりし、空きや駐車場が増加してそれも需要もなくなったころ再び大地に戻っていくと言うわけだ。
でも現代社会においてはそれは簡単なことではなくて農村の畑の荒廃がこれから顕著に表れだしてから古い住宅団地の総高齢化問題と共に日本の風景を考える上で大きな問題となるだろう。
このふたつは身の回りで何度も感じることだ。

解決方法として都市が縮小していくことが必ずしも悪いことではないのだと考え方を変えるのに時間が掛かってしまった。
でもそれを自然の法則とすることで又違った取り組み方も出てくる気がする。
今月のポプログ掲載されました。相変わらずの駄文ですが・・
http://popuri.shinmai.co.jp/poplog/index.php?e=164